2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Jazzの車窓から

・V.A. / New Thing ! (2005, Soul Jazz) アメリカのディープなジャズの歴史の中でも、特に急進的なミュージシャンたちが発展させてきた、賢明でスピリチュアリーな音楽を収録した2枚組コンピ。 最初このリリースを知ったとき、ただの『Universal Sounds Of …

SSWの車窓から

・Damon Aaron / Ballast (2005, Plug Research) Divine StylerやBreakestraの客演、Telefon Tel Avivへの楽曲提供、Build An Arkへの参加とジャンルを越えたクロスオーバーな活躍を見せるシンガーソングライター、Damon Aaronの2ndアルバム。 私がはてなダ…

Soft Rockの車窓から

・The 5th Dimension / The Magic Garden (1967, Soul City) (2000, Buddah Records) 5人組の黒人男女混声コーラス・グループThe 5th Dimensionが、シンガーソングライターJimmy Webb作曲/アレンジのもと67年に制作した2ndアルバム。 The 5th DimensionはLam…

Brazilianの車窓から

・Aldemaro Romero / La Onda Maxima (1971?, Onda Nueva) (2004, Deja Vu) ヴェネズエラ出身のピアニスト/作曲家/編曲家であるAldemaro Romeroが、アメリカ進出後の活躍を経て70年代初頭に祖国ヴェネズエラに戻り、“Onda Nueva Vol.5”として吹き込まれた作…

HipHopの車窓から

・Prefuse 73 / Surrounded By Silence (2005, Warp) 今や説明不要のエレクトロニカ以降のヒップホップ界の革命児、アトランタ出身Guillermo Scott Herren(以下スコットへレン)のPrefuse 73名義での3rdアルバム。先行の日本盤がとっくにリリースされ、もう今…

Houseの車窓から

・Square One / Field Gentian (2005, Freerange) YennahとSuper Basicが抜け、マンチェスターをベースに活動するプロデューサーMark Wadsworthによるソロ・プロジェクトとなったSquare Oneの2ndアルバム。 前作『Round One』(2002)はあまりガツンとこなかっ…

Funkの車窓から

・V.A. / Cold Heat (2005, Now-Again) 先日紹介したコンピ『World Psychedelic Classics〜』(id:IziphoZam:20050315)は本元Stones Throwからのアフロ・ファンク集でしたが、今回は『The Funky 16 Corners』の続編とでもいうべき、Egon監修によるNow-Again再…

Jazzの車窓から

・Gabor Szabo / 1969 (1969, Skye) Wes Montgomeryを始めとするジャズ・ギタリストと共にジャズ・ギターの可能性を広げたGabor Szaboが1969年に発表した一枚。リリースは本作のプロデューサーでもあるGary McFarlandとCal Tjader、自身の3人によって設立さ…

Brazilianの車窓から

・Dom Um Romao / Dom Um Romao (1974, Muse) 初期Weather Report、60年代初頭のSergio Mendesのグループに在籍していたことで知られるパーカッション奏者Dom Um Romao(ドン・ウン・ロマン)の1973年録音の初リーダー作。 ジャズ・ファン、ブラジリアン・ミュ…

Loungeの車窓から

・Yuzo Hayashi & Salon '68 / Life As A Cinema (2002, April Records) 流線形のメンバーでもあるキーボード奏者林有三が、自身のグループ‘林 有三 & サロン '68’を率いてリリースしたアルバム。 お洒落音楽番長・須永辰雄監修の定番ミックスCD『World Sta…

HipHopの車窓から

・Copperpot / Chapter Seven (2005, EV Productions/Low Life) 既にメディアなどからモンスターアルバムと称されているシカゴ出身・UK在住のプロデューサー、Daniel Kuypersこと(Chester)Copperpotのデビューアルバム。 Chester Copperpotは2000年からMPC20…

Brazilianの車窓から

・Antonio Adolfo & Brazuca / Antonio Adolfo & Brazuca (1969, Odeon) 早熟のアレンジャー/ピアニストとして知られるAntonio Adolfoが結成した6人組ブラジリアン・グループ、Antonio Adolfo & Brazucaの1stアルバム。 Antonio Adolfoは幼い頃から音楽教育…

Folkの車窓から

・V.A. / Folk Is Not A Four Letter Word (2005, Delay 68) 60年代後期〜70年代初頭のあまり世に知られていないゆるーい感じのフォークサウンドを集めた、Twisted Nerve主宰のAndy Votel監修のコンピ・アルバム。 「Folk-Funk? Electric Folk? Hippy-Rock? …

Brazilianの車窓から

・Arthur Verocai / Arthur Verocai (1972, Continental Records) (2003, Luv N'Haight) Quarteto Em CyやMPB 4、Marcos Valleなどのアレンジなどで知られ、Gilles PetersonやPatrick Forgeを始めとした音楽マニアからMPBのひそかな名盤として人気のArthur V…

HipHopの車窓から

・Hezekiah / Hurry Up & Wait (2005, Soulspazm) James PoyserやBilal、Ge-Ologyなどから既に賞賛されている、フィラデルフィアをベースに活動するMC/プロデューサーHezekiahのデビューアルバム。 Hezekiahはデラウェア州出身のアーティストで、Otis Reddin…

Future Jazzの車窓から

・Troubleman / The First Phase (2005, Far Out) Global CommunicationやHarmonic 33で知られ、昨年Gilles Peterson‘Worldwide Awards 2004’で見事アルバム・オブ・ジ・イアーの2位に輝いた、Mark PritchardことTroublemanの2ndアルバム。 上述のユニットで…

Funk/Worldの車窓から

・V.A. / World Psychedelic Classics Vol. 3 : Love's A Real Thing -The Funky Fuzzy Sounds Of West Africa- (2005, Luaka Bop/Stones Throw) ディープなワールド・ミュージックをリリースすることでお馴染みのLuaka Bopと我らがStones Throwの共同企画に…

Brazilianの車窓から

・Tom & Joy / Antigua (2005, Yellow Productions) Thomas Naimとその従姉であるJoyceからなるフランスのブラジリアン・ミュージック・デュオTom & Joyceがユニット名をTom & Joyに変えて放つ2ndアルバム。 Tom & Joyはパリ出身の二人組みで、前作『Tom & J…

HipHopの車窓から

・Deep Thinkers / Necks Move (2005, Coup de Grace) アメリカ中西部やカンザス州の発展途上なヒップホップ・シーンで活動する、Brother Of Moses(MC)とLeonard Dstroy(DJ)からなるヒップホップ・ユニットDeep Thinkersの1stフルアルバムの再リリース盤。リ…

Jazzの車窓から

・The Awakening / Hear, Sense And Feel (1972, Black Jazz) (2005, Black Jazz/P-Vine) Young-Holt UnlimitedのピアニストだったKen Chaney(Piano)とシカゴの前衛ジャズ集団AACMに属するFrank Gordon(Trumpet)を中心に結成された、ジャズ・セクステット、T…

Rockの車窓から

・The Flaming Lips / LateNightTales (2005, Azuli) 毎回個性的なアーティストをホストに迎え、そのアーティストが、自身の新曲(カバー曲)を含むバックグラウンド的な選曲/ミックスを行う大人気コンピ/ミックスCD『LateNightTales(AnotherLateNight)』の最…

Post Jazzの車窓から

・Kammerflimmer Kollektief / Absencen (2005, Staubgold) Tied & Tickled Trio(id:IziphoZam:20050103)のThomas Weberを中心とした、ドイツはカールスルーエを拠点に活動する6人組音響ジャズ・バンド、Kammerflimmer Kollektiefの通算5枚目となるアルバム…

Breakbeatsの車窓から

・The Prunes / Odd Jobs (2005, Tri-Eight) Simon Bonde、Christian Buksti、Peder Pedersenからなる、デンマークはコペンハーゲン出身で同地を拠点に活動するデニッシュ・ヒップホップ・グループ、The Prunesの過去の未発表/レア曲をまとめた編集盤。 The …

HipHopの車窓から

・Edan / Beauty & The Beat (2005, Lewis Recordings) イスラエル人の両親を持ちメリーランド出身で、現在はボストンをベースに活動するEdanの2ndアルバム。 Edanの略歴などは下記のサイトに完璧に記されているのであまり述べませんが、彼はトラックメイク…

Soul/Funkの車窓から

・Soul Toronados / The Complete Recordings (2005, Jazzman) レアな7インチを再発するJazzmanからの久々のCDリリースは、Soul Tornadosなるファンクバンドが当時10代の頃に一夜のセッションでレコーディングしたレアな3枚の7インチと、ボーナストラックと…

Jazzの車窓から

・Steve Reid / Rhythmatism (1976, Mustevic) (2004, Universal Sound) 最近ではFour Tetとセッションを行う予定もあるという、数々の客演をこなし今だ現役で活躍するセッションドラマーSteve Reidが、70年代に設立した自身のレーベルにて当時1000枚という…

Sun Raの車窓から

・Sun Ra / Lanquidity (1978, Philly Jazz) (2000, Evidence) 土星からやってきたと自ら公言する、偉大な鍵盤楽器奏者Sun Raが1978年にNYにて録音し、フィラデルフィアのPhilly Jazzに残したアルバム。 『Lanquidity』はSun Raがこの世に残した作品の中でも…

Post Rockの車窓から

・Igloo / Igloo (2004, Bubble Core) 最近のロックで間違いないレーベルといえば、UKはブライトンのFat CatとUSはNYのBubble Coreなのですが、その後者を主宰し両レーベルに所属するMice Paradeの創始者Adam PierceのサイドプロジェクトIglooのデビューアル…

Latin/Soulの車窓から

・Joe Bataan / Young, Gifted and Brown (2004, Vampi Soul) 『Salsoul』(73')によってラテン/サルソウル、ブガルー・ミュージックの代表的ヴォーカリスト/アーティストとなった、Joe Bataanのベスト的編集盤。 本作は1972年にFaniaレーベルから発表された…

Funkの車窓から

・V.A. / The Kings Of Funk (2005, BBE/Rapster) DJ Shadow、Pete Rock、Kenny Dopeを迎えたファンク・コンピ・シリーズ『Funk Spectrum』の続編とでもいうべき、Dimitri From ParisとJoey Negroをホストに迎えた『The Kings Of Disco』に続く、シリーズ第…