IziphoZam2007-11-27



Bill Wells & Maher Shalal Hash Baz
 / Osaka Bridge

 (2006, Karaoke Kalk)



 The Pastels主宰Geographic周辺で活動し、その独特のジャズ・スタイルでスコットランドのアーティストからこよなく愛されるピアニストBill Wellsと、ストレンジなポップスタイルで人気の同レーベル所属日本代表Maher Shalal Hash Bazとの、今は無きライブハウス大阪ブリッジでの2004年の公演を収めたライブアルバム。
 いろんな音楽を聴くようになっても、やはりこよなく好きだったものは忘れられずついチェックしてしまいますよね。私、元々グラスゴー周辺のロックが好きだったので当然の如くGeographicが大好きだったのですが、中でもこのピアニストBill Wellsが大のお気に入りでした。その独特のポップなスパイスを入れた音楽がとても新鮮で、ジャズに興味が沸いたきっかけでもあり、Geographicを愛好するきっかけともなりました。少々自慢になりますが、大金はたいて自主制作盤も集めたというオバカなときもございました。一方のMaher Shalal Hash Bazも大好きで、同レーベルのコンピに収録された曲にこれまた惚れてしまいました。聴いた当初は全く日本人と思わなかったのですが、よく聴くとやはり日本人が作っているせいなのか、琴線に触れる和やかなメロディーがいつも心に残っていました。
 本作はレーベルメイトでもあるそんな彼らの、貴重なジョイント日本ツアーの大阪公演でのライブを収めた作品で、ロマンチシズム感じるピアノや朗らかなホーンセクションなど双方の特徴的なゆるゆるポップ/ジャズ・サウンドが混在した、とても懐かしい匂いを感じる優しい質感をもっています。相変わらず時折入れられる口笛が憎いくらいたまりません。

【関連サイト】
http://www.myspace.com/decablisty
http://www.dominorecordco.com/site/index.php?page=artists&artistID=86
【試聴】
http://www.boomkat.com/item.cfm?id=21452
http://www.dotshop.se/ds/release.php?code=KALKCD35