Future Soulの車窓から
・GB / Soundtrack For Sunrise
(2004, Sound In Color)
今さらながらようやく手に入れました。LAの新興レーベルで、最近目覚しいリリースを放つSound In Colorのコンピに収録された「Breathe」にて、Jay DeeやSpacekを彷彿とさせるような絶品のソウルフル・ヒップホップトラックを聴かせてくれていたGabriel Reyes-WhittakerことGBの1stアルバム『Soundtrack For Sunrise』。
なんとこの人、まだ20歳だそうです。。Vikter DuplaixやWildchildのリミックスなどからもすでに話題となっていて、今年ベストシングルに名高い、フューチャーソウルのパイオニアSteve Spacekを迎えSa-Raをもリミキサーに起用したシングル「Simply So」で彼の才能を決定付けました。今後はNinja Tuneが誇るキューバンなインストヒップホップグループUp, Bustle & Outのリミックスも控えてるみたいです。
前述のようなソウルフルで温かみのあるダウンビート・トラックを基調としながらも、パーカッシヴなブレイクビーツ/ブロークンビーツも展開しています。またゲストにはシングル曲でも参加していたSteve Spacek以外にも、レーベルメイトでもあるターンテーブリストRicci RuckerやレジェンドリーなブラジリアンシンガーFlora Purimなどを迎えています。その他にも、ローズやベースにアディッショナルミュージシャンを迎え、生演奏によってよりオーガニックなサウンドに仕上がっています。
シングル曲はみなさん知ってると思うのでそれ以外のオススメを挙げると、音響的に拡がるような浮遊キーボードに、パーカッションを加えたアフロセントリックなブロークンビーツが乗っかる「A Funky Afro Rican Weekend」[M-6]、ローズだけでなく、シンセ・ストリングスやヴァイオリンの心に染み渡る旋律と、ミディアムに刻まれる心地よいビートがオーガニックな香りを漂わせる曲かと思ったら、終盤でいきなり詳細不明の日本人ラッパーがライムするドープなトラック「Love Song For Strings, Electric Piano, and Sequencing Software」[M-10]、四つ打ちのダウンビートに、川のせせらぎのように静かに流れるパーカッションとヴィブラフォンのループとがとても気持ちいい「Look Within」[M-11]。King Brittお墨付き。
マッスルノートさん(id:ecrn:20041018)でも既にプッシュされてましたが、めちゃくちゃオススメです、これ。
【関連サイト】
http://www.soundincolor.com
【試聴】
http://www.giantstep.net/releases/608