Latin Jazzの車窓から

IziphoZam2004-12-12

Afro Blues Quintet Plus 1 / New Directions In Sound
 (2004, Ace Recoords/P-Vine)

 ジャズのコーナーで一際ジャケットデザインがモダンで、見かける度に気になっていましたが、ついに購入してしまいました。試聴は全くせずのジャケ買いです。何年ぶりだろう、こういう買い方したの。60年代後期にLAを拠点に活躍した6人編成のジャズ楽団Afro Blues Quintet Plus 1の、マイナーレーベルMiraに残した6枚のアルバムからチョイスしたベスト的アルバムで、それらの音源を世界初CD化したもの。
 メンバーは交代などがあったので複雑ですが、もとは黒人ヴァィビストJoseph DeAguero(Vibes)を中心に結成され、デビュー時のメンバーはChico Hamiltonのグループで演奏していたJack Fulks(Saxophone)、ベース、ドラムス、フルート、ヴィブラフォンもこなすマルチプレーヤーBill Henderson(Piano)、Tito Puenteのメンバーとしても活躍していたBill Fitch(Percussion)、ポップス界のGary Lewis and The Playboysの一員だったJim Keltner(Drums)が初期のメンバーらしいです。彼らの4枚目のアルバム『Next Album』からは、中心のJoseph DeAgueroとプロデューサーが代わったそうな。どのメンバーがいつまでいたかとかは、レコードを持っていない私にとっては、あまりに情報がなさすぎたので今回は省かせていただきます。
 彼らの音は、ヴィブラフォンやフルート、タンバリン、パーカッションなどのアンサンブルが大事にされてるグループといった感じで、ダンサンブルなナンバーからラウンジテイストなナンバーまで、心地よいラテンジャズをも聴かせてくれます。宣伝文句にも書いてありましたが、Ramsey Lewisのソウルジャズを彷彿させるようなサウンドを基調に、当時のポップス、Stevie WonderCurtis Mayfieldなどのカバーも含まれ、ときにヴィブラフォンの美しい響きによってときに心に染み渡るメロディーを聴かせてくれたりします。
 全く知らずに購入したんですが、その日から私の中では大ヒットです。22曲収録とけっこう長いアルバムとなっていますが、一曲一曲が素晴らしい出来なので存分に楽しめる内容ですし、メロディアスなカバー曲も収録されているので、ジャズをあまり聴かない人にとっても聴きやすい作品となっているのではないでしょうか。ただ一つ挙げるとすれば、日本盤だけにもう少しいろんな情報を載せてほしかったなー。かなり好きになってんでもっといろいろ知りたくなりました。何か知ってる方がいたらコメントお待ちしております。

【関連サイト】
http://www.acerecords.co.uk/gotrt/oct04/CDBGPD164.html
【試聴】
http://www.mp3.com/albums/653403/summary.html