HipHopの車窓から


Sach / 5th Ave
 (2004, Afflatus Recordings)

 西海岸のアンダーグラウンド・ヒップホップ・ユニットNonceの片割れであるNouka BasstypeことSachのソロ2作目となるアルバム。
 Sachは、ヒップホップ・ファンなら知る人ぞ知るNonceというユニットで活動していたらしいのですが、私が彼の名を知ったのはDaedelus『Invention』に収録された「Pursed Lips Reply」という曲。本作は、Freestyle Fellowshipなどとの共演によって今や西海岸はLAを代表するヒップホップ・プロデューサーの一人となったOmidが全面プロデュースを担当し、ザラついた質感をもったビートとアコースティック・ギターやエレピ、ティンパニ、鈴といったサンプルを巧みにちばめた、ミドル〜ニュー・スクール期を思わせるようなジャジーなトラックに、軽やかなフロウを聴かせるSachのラップが絶妙にマッチしたとても心地良いアルバムとなっています。流麗なピアノ・ループとテンポのいいシンプルなビートが絡む「Brass Rung」[M-4]はホント最高です。

【試聴】
http://www.urbansmarts.com/reviews/albums/sach.htm
http://www.stacksvinyl.com/cgi-bin/store/store.cgi?&shop=city&cart=28450889x14634&session=3fbc29b5392a2049&L=eng&P=4881
http://www.accesshiphop.com/store/?itemid=7773