Nu Jazzの車窓から
・Joseph Malik / Aquarius Songs
(2005, Compost)
Truby Trioとの共演によって人気に拍車をかけた、Compostを代表するアコースティック・ソウル・シンガー・ソングライターJoseph Malikの2ndフルアルバム。
Joseph Malikの曲はコンピなどで度々耳にしていましたが、彼のアルバムを聴いたのは今作が始めて。略歴を簡単に述べると、Joseph Malikは90年代初頭からスコットランドでDJ/クラブ・プロモーターとして活躍していた人物らしく、グラスゴーやエディンバラを中心に様々なイベントをオーガナイズしてきたそうです。その後ヨーロッパのニュージャズ・シーンが発展する前にアーティスト活動を始め、地道なリリースやDJ活動を通した、Rainer TrubyやCompostのボスMichael Reinbothとの出会いによって現在に至っているとか。そんな人たちを魅了させる彼の奏でるサウンドは、アコースティック・ギターやパーカッションといった生楽器とシンセやキーボードを始めとするエレクトロニクスを中心とし、ジャズやソウル、フォーク、カントリー、ラテン、タンゴといった様々な音楽を消化したフューチャー・アコースティック・ソウルといった感じの作品です。ちなみに2曲目に収録されている「Diablo」は、彼が熱心に応援するグラスゴー・セルティック(サッカーチーム)のUEFAカップでの活躍の願いを込めて作られた曲みたいです。
【関連サイト】
http://www.compost-records.com/sections/labels/cpt_arti/malik.php3
【試聴】
http://www.jazzecho.de/product.jsp?eanPrefix=06675&articleNo=4851582&mode=productDetails&name=Aquarius+Songs