Marc Mac Presents Visioneers / Dirty Old Hip Hop
 (2006, BBE)

 ご存知4 HeroのMarc Macが、昨年LPのみでリリースしたChess/Cadet音源再構築集『How About A Game Of Chess』に続いて正式なファースト・ソロ・アルバムをリリース。
 上述の作品で、全編的にカバーでありながらも4 Heroでは聴けなかった、ヒップホップを機軸としたブレイクビーツ/ブロークンビーツを披露していましたが、本作も同様なサウンドでジャズ、ソウル、ブラジルの要素がふんだんに詰まったメロウ・ブレイクス。ベテラン“4 HeroのMarc Mac”ですから、全て生演奏で構成されているかと思わせるベース、ギター、アコピ/エレピ、ドラム・ブレイクスによるトラックメイキングは、まさに洗練の極みというべきクオリティです。そして大半の曲となっている、ヒップホップ・大ネタ/大名曲の忠実なカバーがこれまた素晴らしいです。曲目を見れば想像つきますが、Masterdon Committee「Funkbox」、Isaac Hayes「Ike's Mood I」、The Pharcyde「Runnin'」、Nas「The World Is Yours」など。久々に良いインスト・ブレイクビーツ作品に出会った気がします。お馴染みCapitol A、Moonstarrプロデュースでデビュー予定のVoiceらがゲスト参加。

【試聴】
http://www.omniverserecords.com/visionpop.html