Oddisee / Instrumental Mixtape Vol.2
 (2006, Halftooth)

 DJ Jazzy Jeffの大名盤『Magnificant』に参加していたTouch of Jazz系列随一のビート・クリエイター、Amir MohamedことOddiseeの2004年から2006年までの仕事集。
 Touch of Jazz周辺大好きな方ならご存知のOddiseeは、1999年頃からParliamentのGary ShiderやFunkadelic、Talib Kweli、J-Live、Asheru、Little Brotherなど仕事経験をもち、以前紹介した同郷育ちのKev BrownやCy Young、Ken Starrらも所属する“Low Budget”なるコレクティヴも主宰するヒップホップ・プロデューサー。自分が彼について初めて知ったのは。彼が所属するHalftooth Recordsのコンピで、Touch of Jazz一派独特のソウルフルな空気感はもちろんですが、何と言ってもそのビート・メイキングにやられました。今作はその彼が2004〜2006年で制作したトラックをミックスしたフル・アルバムへのプロローグ的作品で(去年のGe-Ologyみたいな感じ)、彼のヒップホップのリズムやビートの鳴りへのこだわりが聴ける内容で、アナログの質感を大切にしたようなソウル・ネタ・サンプリングを軸に、Ummah系の浮遊空間やSa-Raを始めとする次世代ヒップホップにも通ずるトラックなど、彼の多彩さがとてもうかがえる内容です。試聴がないのが残念ですが、店頭で見つけたらバイすることをオススメ致します。インストで通して聴けるアルバムって以外とないですからね。

【関連サイト】
http://www.halftooth.com/