Afro/Funkの車窓から

IziphoZam2004-11-03

Fela Anikulapo Kuti And Roy Ayers / Musi c Of Many Colors
 (1980, Phonodisk)

 昨日(11/3)の晩から、ネット環境に不具合が生じて更新ができませんでした。原因はよくわからないんですが、いろいろとイジってたら直りました。急にネットに繋がらなくなってしまったんですよね。。
 アフロビートの創始者、ナイジェリア出身のFela Kuti(フェラ・クティ)が誰もが知るヴィブラフォン奏者/音楽プロデューサーのRoy Ayers(ロイ・エアーズ)と共作した1980年発表の『Music Of Many Colors』。2曲収録(1曲約18分)で両曲とも二人がプロデュースしていて、おなじみのAfrica 70 Bandが演奏しています。
 当時のフェラ自身が提唱/確立したアフロビートというのは、アフリカの伝統音楽を根幹に置きながらそこにジャズやファンクといったサウンドものですかね。実はフェラの作品はこれしか所有してないんでうまく表現できないんですが、ドス黒いブラックジャズに、ジャズファンクとはまた違うアフロ音楽独特の太いベースやパーカッションを使っていてけっこうゆったりしたループが多用されています。何といいますか、、これは違う環境で育った人にはそう簡単に出せないビートですね。
 フェラの名曲「2000 Black」の再録でもある「2000 Black Got To Be Free」[M-1]は、四つ打ち的なドラムとアフロなパーカッションにアップリフテイングなベースが乗っかり、ギターとフェラによるサックスがめちゃカッコいいアフロファンク。もしくは生音ドス黒ファンクハウスとでも申しましょうか。エアーズのボーカルもまたソウルフルでたまらないです。もう1曲の「Africa - Center Of The World」[M-2]はフェラがボーカルをとっていてアフロビートの心の鼓動のリズムに乗っかってくるような心地良いリズムに、ファンクネスが入り混じったメロウなエアーズのヴィブラフォン幾何学チックなリズムピアノがこれまたかっこいいこれぞアフロビートといった曲。この曲はもろツボですね。
 むかしこのジャケットをプリントしたLowrider(UKの服のブランド)のTシャツが売ってて気になってたんですが、きっと私なんぞには聴けない音楽なんだろうなと思ってたけど、予想とは全く違ってめちゃかっこよかったです。やっぱ食わず嫌いはよくないですね。それと、2曲しか収録されてないですが、曲も長いですしどちらも名曲といえるくらいかっっちょいいんで興味あったら聴いてみてくんなまし。