HipHopの車窓から

IziphoZam2004-11-13

The Foreign Exchange / Connected
 (2004, BBE)

 まえまえから気になっていたThe Foreign Exchangeのデビューアルバム。Grooveattackのニュースで試聴してから欲しいと思いつつ、なかなか手をつけてなかったんですがようやく手に入れました。ジャケットもこれまた美しいです。
 The Foreign ExchangeはLittle BrotherのMC、Phonteとオランダをベースに活動するトラックメーカーNicolayによるユニット。結成の経緯は、インターネット上で公開されていたNicolayのトラックをPhonteが気に入り、お互いに自分の音/ラップを加えた音源をトレード/話しあいながらこのプロジェクトは進行していったそうです。オランダを活動の拠点、つまり在住してるってことはなかなか一緒にスタジオ入ってレコーディングできませんからね。
 Phonte自身が、‘Quincy Jones『Back On The Block』のような役割を果たす’と称したNicolayのトラックによるThe Foreign Exchangeのアルバムは、Jay DeeDJ Spinnaを思わせるようなスムースでどこか温かみビートに、高名なヒップホップ/R&B/エレクトリックソウルに影響を受けたメロウな浮遊シンセがジャケットの風景を思わせるような音楽的サウンドスケープを描いてくれます。インストアルバムが出てしまうのも頷いてしまいます。Little Brotherでも見られたソウルフルで心地よく耳に響くPhonteのラップもこれまたトラックにマッチ(←死語笑)していてかっこ気持ちいいです。とにかく「Let's Move」[M-5]を聴いてみてください。私もある程度ヒップホップを聴いてきたほうだと思うんですが、こんな気持ちよく情景が広がるような曲は聴いたことないです。ヒップホップをなんとなく敬遠してる人なんかには是非とも聴いてほしい曲です。ホント大好き。

【関連サイト】
http://www.theforeignexchangemusic.com/
【試聴】
http://www.juno.co.uk/IP/IF155249-02.htm