Folk/Abstractの車窓から
・Parsley Sound / Parsley Sounds
(2003, Mo' Wax)
今日は、アブストラクト黄金期以降もひそかにリリースが続けられていたMo' Waxの作品の一つです。U.N.K.L.E.とのコラボやWarpからのリリースでも知られる、Danny SargassaとPreston MeadからなるエレクトロユニットSlumのアブストラクト＆アンビエントなフォーク名義Parsley Soundの1stアルバム『Parsley Sounds』。
James LavelleのミックスCDやTommy Guerrero、U.N.K.L.E.を除いてほぼ消息不明状態のMo' Wax。Southも移籍してしまって一時はもう閉鎖してしまったんではないかと思っていたら地味ながらもコンスタントにリリースしてたみたいなんです。もちろんその知名度からCDアルバムリリースとなれば、市場にそれ相応の量が出回るはずだと思われるのに全く知りませんでした。アルバム単位では、他にディープハウスのJordan Fieldsやレゲエ/ダブコンピ『Now Thing』なるものがリリースされてたみたいですね。
さて、話を元に戻して本作は前述した二人からなるユニットで、‘Folk/Abstract’とくくってますけど全くもって不思議ちゃんな音世界を奏でています。60年代ポップや初期Badly Drawn Boyのようなローファイ感あり、Mercury RevやCandidateのもつサイケデリック感あり、アシッドなエレクトロ/アンビエントあり、、、、とにかくいろんなものが混合されててジャンルでくくるのはちと難しいです。いろんなメディアではアシッドなSimon & Garfunkelみたいに言われてるみたいです。表現力のない私は素直に頷いてしまいました(笑)。まさにそんな感じの音で、アコースティックギターを中心にシンセ/エフェクトを多用して、ローファイな叙情ポップからエレクトロなブレイクビーツまで聴かせてくれます。
発掘がJames Lavelle本人かは不明ですが、相変わらずいいアーティストを輩出してくれますね。やはりここらへんは変わってないみたいです。よかった。。また昔のようなMo' Waxがまた戻ってくることを私は陰ながら期待してます。あ、Mo' Wax作品の在庫が薄いアマゾンでも本作はまだ購入できると思うので是非ともお試しください。
