TripHopの車窓から

IziphoZam2004-12-15

Tranquility Bass / Let The Freak Flag Fly
 (1997, Astralwerks)

 Mo'Waxの名盤コンピ『Headz』に収録された「They Came In Peace」で心地よいチルなダウンテンポを聴かせてくれていたMike KandelによるソロプロジェクトTranquility Bassのデビューアルバム。
 Mike Kandelはシカゴ育ちのアーティストで、キャリアとしては90年代初頭にTom Chasteenと共にアンビエント・ハウスを中心とした作品をプロデュースするExist Dance Labelを設立しました。95年頃から当時のトリップホップの影響もあって、Tranquility Bassというフォーキーでアンビエントトリップホップを始めたそうです。また、彼はギターやベース、鍵盤楽器などをこなすマルチ奏者でもあり、ジャケットからも何となくわかるように生粋のヒッピー好きでもあるみたいです。私はこのアルバムと前述の曲しか聴いたことないんですが、ファンクやブルース、ヒップホップなどの要素を取り入れていて、脳内にとても優しく響き渡るサイケデリア/ダウンテンポを聴かせてくれます。アコースティックギターの音色とラテンチックな女性ボーカルが気持ちいいチルアウトな「La La LA」[M-2]、アップテンポなビートにギュルギュルとにうねるファンキーなギターとベース、ラップ調のボーカルがしっくりはまってるヒップホップなトラック「Never Gonna End」[M-6]なんかが特にオススメです。まったく色褪せない名盤だと私はひそかに思っている一枚です。

【関連サイト】
http://www.discogs.com/artist/Tranquility+Bass
【試聴】
http://www.artistdirect.com/nad/store/artist/album/0,,253945,00.html