Breakbeatsの車窓から

IziphoZam2004-12-22

Department Of Eagles / Whitey On The Moon UK LP
 (2003, Isota Records)

 今巷で話題のイーグルスと同等に2003年に話題となった、互いに様々な別名義でも音楽活動している、NYCのIron ChrysalisとButterfly Emergingによる個性派ポップ・ブレイクビーツ・ユニットDepartment Of Eaglesのデビューアルバム。
 ‘Department Of Eagles’というタイトルになってますが、実はこの名は彼らの前のユニット名でもあったんです。彼らは結成当初、その名をユニット名とし、一度ブリストルに活動の場を移したときに‘Department Of Eagles UK’としました。このときの理由は、Iron Chrysalis曰く「音楽を作る上でアメリカはこのユニットの輪郭を形成し、ブリストルは精錬、日本は回帰、ブルガリアは連想させてくれる」だからだそうです。詳しい意味はよくわからないですが。そして同名で彼らは同地にいるときになぜかカリフォルニア州バークレーを拠点に置く、Isota Recordsから7インチEPを2枚リリースしました。そしてちょうど1stアルバムを制作してる頃に、日本の電球会社が当時のユニットと同名の40ワットの新しい商品を見つけ、何時間かかなりブルーになったそうですが、しくじく他のユニット名を考え、Iron Chrysalisが夢中だったビーグル犬の名前から現在の‘Department Of Eagles’になったそうです。
 そんなエピソードを持つ彼らのサウンドは、カントリー風のフォークやDeath In Vegasのようなロック的ブレイクビーツアブストラクトなダウンテンポ、アコースティックなボサノヴァネオアコ風のサウンドからYMOをネタに使ったヘンテコ・ニューウェーヴに変わるトラックなど、何でもありというより「他人と同じことするのは嫌だ!」みたいな感じで作ってる気がします(笑)。Twisted NerveやMemphis Industriesの作品とか好きな人にオススメです。

【関連サイト】
http://www.isotarecords.com/
【試聴(mp3)】
http://www.departmentofeagles.com/