Jazzの車窓から
・Shamek Farrah And Folks/ La Dee La La
(1980, Ra Records)
(2004, Quadraphonic Sound Module)
スピリチュアル/ブラック・ジャズ・ファンの間で人気の、Shamek Farrahの78年録音、80年発表の3rdアルバムの再発盤。
Shamek Farrahは、ニューヨーク出身のアルト・サックス奏者で、高校卒業後にR&Bや、ラテン、ジャズのバンドを転々として、Stanley Cowellとの出会いをきっかけにStrata-Eastに2枚のアルバム、『First Impressions』(74')、ピアノ奏者Sonerius Smithとのコラボ作『The World Of The Children』(77')を残したそうです。本作は、70年代後半の音の質感はあるものの、それらの作品にひけをとらない好アルバムとなっていて、全4曲ともスピリチュアル&ピースな空気が漂っています。心地よく弾かれるギターとほのぼのとしたコンガによるリズムに、ピアノとサックスよるゆったりと流れるメロディ、大地賛歌のように歌う女性ボーカルが気持ち良すぎるタイトル曲「La Dee La La」[M-1]、ブラジリアンなピアノのリフとサンバ風のリズムを刻むパーカッションに、心躍らせるようなホーンがとてつもなくかっこいい「Waiting For Marvin」[M-2]はもうリピート再生しまくりです。
音と同様にジャケットも素晴らしくかっこいいので、レコードでも是非とも欲しいところですが、原盤はかなりレアなものらしく手に入れるのは難しいみたいです(私が探した限りでは)。Build An Arkが好きな方にはめちゃくちゃオススメですので、是非とも聴いてみてください。
【【Personnel】】
Shamek Farrah : Alto Sax, Soprano Sax
Grant Reed : Tenor Sax
Abdullah Khalid : Trumpet
Malachi Thompson : Trumpet
Marvin Neal : Trombone
Saeed Amir : Piano
Sonelius Smith : Piano
Hasan Jenkins : Electric Bass
Kiyoto Fujiwara : Acoustic Bass
Ron Rahsaan : Drums
Ayon Falu : Drums
Roger Howell : Conga
Lenny King : Bongos, Percussion
Harry Jenson : Guitar
Ghanniya Green : Vocal
Vivian Chandler : Vocal