Jazzの車窓から

IziphoZam2005-01-16

Freddie Roach / Mo' Greens Please
 (1963, Blue Note)

 かのJames Lavelleが主宰する“Mo'Wax”命名の由縁として知られる、オルガン奏者Freddie Roachのブルーノートからのデビュー作『Down To Earth』に続く2作目のリーダーアルバム『Mo' Greens Please』。63年録音。

【【Personnel】】
Conrad Lester : Tenor Sax
Kenny Burrell : Guitar
Eddie Wright : Guitar
Freddie Roach : Organ
Clarence Johnston : Drums

 オルガン・ジャズといえばJimmy Smith!と誰もが挙げてしまうほど、彼のほうが圧倒的に人気でオルガン・スキルは誰も勝てないと思うのですが、こちらも以前紹介したReuben Wilson(id:IziphoZam:20041207)と同様にソウル・ジャズのようなサウンドを聴かせてくれる、好きなオルガン奏者の一人です。母が教会のオルガニスト、叔父と祖母がピアニストという環境で育ち、幼少期からピアノ/オルガンをひいていたせいか、前述のアーティストたちとは少し異なって、リズム&ブルーズやゴスペルの影響がみられ、ついついハミングしてしまいたくなるようなメロディーやブルージーサウンドが特徴的です。それもそのはずで、この盤ではギタリストが2人参加していて、またリズミカルなタッチをしつつも、オルガン特有の持続する音の響きをうまく活かしている感じが伝わってきます。60年代の音楽がある風景ってきっと素敵だったんだろうなあと思ってしまうような作品です。