Post Folkの車窓から


The Memory Band / The Memory Band
 (2004, Hungry Hill)

 Badly Drawn Boy関連で仕事をし、The LeafからGorodisch名義としてもリリースしているStephen Cracknellを中心に、FridgeのAdemHot Chip、Polly Paulusmaが参加したプロジェクト的21世紀型フォーク・バンドThe Memory Bandのフルアルバム。
 ‘Devendra BanhartとFour Tetを足して2で割ったサウンド’と称されたこのバンドの構成は上述のメンバー名しかわからず、略歴や経緯など知りませんが、様々なバックバンドを務めていたStephen CracknellがもともとFridgeのメンバーと仲が良かったらしく、他のメンバーの参加経緯もそのような模様。まあそんな経緯は正直どうでもいいのですが、とにかくやばです、このバンド。Ninja TuneのラジオSolid Steelをはじめ、様々なジャンルのラジオでも注目を集めていたというそのサウンドはヴァイオリン、ハルモニウム(オルガンに似た楽器)、ピアノ、アコギといったアコースティック楽器とエレクトロニクスを用いたFour Tet風のブロークン・ドラムを主体としていて、今までにないフォーク/カントリーといったトラディッショナルな音楽へのサウンド・アプローチを行っています。まさにフューチャー/ポスト・フォークという言葉が似合いそうな音楽で、最高に心地いいです。Fridge周辺が好きな人は是非。

【関連サイト】
http://www.thememoryband.com/
【試聴】
http://www.smokecds.com/cd/35528
http://www.posteverything.com/artists/release.php?id=7926