Post Jazzの車窓から

・Jeff Parker / The Relative
　(2005, Thrill Jockey)
　シカゴ音響派の重鎮Tortoiseはもちろん、Chicago Underground Quartet/TrioとIsotope 217でも中心メンバーとして活動する、Jeff Parkerの通算2枚目となるソロアルバム。本作は、同バンドも所属するThrill Jockeyからは初ソロ名義で、日本盤は昨年末に先行リリース済み。
　ジャズ＆ブルースの老舗レーベルDelmarkからリリースされた前作は聴いてないので彼のリーダー作は今回は初体験なのですが、Chicago Underground Quartet/TrioとIsotope 217のようにポスト・ロックの中に前衛で実験的なジャズ・アプローチを行ったサウンドではなく、自身の名義の作品では、より明確に「ジャズを演奏する」という風に位置づけているように感じられるサウンドになっています。フェンダー・ローズやウーリッツァーを中心に、フルートなども取り入れていて、ボッサ調の曲なども聴かせているところからもそういう意識が何となく窺えますしね。メンバーは80年代半ばのバークリーの学生時代からの朋友、Chris Lopes(Bass)、1991年からの付き合いとなるシカゴ・アンダーグラウンドの同僚、Chad Taylor(Drums)、そして2002年のギグで共演して以来の仲のSam Barsheshet(Electric Piano)とJeff Parker(Guitar)の計4人。ミックスはもちろんJohn McEntire@SOMA。

【関連サイト】
http://www.thrilljockey.com/album.html?title=The+Relatives
【試聴】
http://www.faderbyheadz.com/release/headz37.html
http://www.boomkat.com/item.cfm?id=16250