SSWの車窓から


Masha Qrella / Unsolved Remained
 (2005, Morr Music)

 Juana Molinaのデビューアルバムを思わせるようなジャケット写真に惹かれて衝動買したら素晴らしく良かった、Monika-Enterpriseから出した前作『Luck』で一躍ジャーマン・ポスト・インディー・ポップ・シーンに登場した女性シンガーソングライター、Masha Qrellaのソロ2ndアルバム。
 最近ではContrivaやMinaといったバンドでも活動し、演奏家としての才能も見せている彼女の新作は、前作同様に彼女の透明感のある美しいボーカルとアコースティックギターを中心としたシンプルでフォーキーな音作りに、エレクトロニクスによる音響的アレンジを加えたポップサウンドなのですが、更にビートが強化された曲や爽やか系ギターポップ、『Luck』10曲目収録「Vertikal」の再演とでもいうべき、轟音ギターもかいま見せる四つ打ちのエレクトリック・サイケデリアと、今作も彼女独特の実験的な温もりのある世界を聴かせてくれます。

【関連サイト】
http://www.morrmusic.com/
【試聴】
http://www.soulseduction.com/common/item_detail.php?ItemCode=B180356