Jazzの車窓から

IziphoZam2005-02-20

The Louis Hayes Group / Variety Is The Spice -LP-
 (1979, Gryphon)

 今日は私の所有している数少ないレコードの中で最もお宝的な一枚を。昨年秋に発売された橋本徹(Subrbia)監修の新作コンピ『Skye & Gryphon For Cafe Apres-midi(Cru)』にも収録された、ジャズ・ドラマー、Louis Hayes(ルイ・ヘイズ)が1979年に総勢6名を率いて録音・発表した大傑作スピリチュアルジャズ

【【Personnel】】
Louis Hayes : Drums
Frank Strozier : Alto Sax, Flute
Harold Mabern : Acoustic Electric Piano
Cecil McBee : Bass
Portinho : Percussion
Titos Sompa : Congas
Leon Thomas : Vocal(A-2, B-2)

 Louis HayesはYusef Lateefを中心に数多くのジャズミュージシャンのリーダー作において客演/セッションをこなしてきた多彩なドラマーで、堅実で疾走感溢れる独特なドラミングが特徴的。本作は上記にも記したようにCecil McBeeLeon Thomasといったスピリチュアルジャズでお馴染みのメンバーも参加していて、大半がカバー曲ですが全体的にこのグループ特有のスピリチュアルなサウンドがまとまっているアルバムだと思います。もちろん曲単位でもこれまた傑作揃いで、Leon Thomasをフューチャーしたジャズ・ボッサ「Little Sun Flower」(Freddie Hubbard)[A-2]、軽快なピアノリフになめらかなサックス、そして我がスタイルはこれなりと言わんばかりに刻まれる、スピード感がたまらないドラミングを見せるジャズ・ワルツ「What's Goin On」[A-4]、ピアノのアレンジによって原曲よりも更にリズミカルに演出された「My Favorite Things」[B-3]など誰もが知る名曲も収録されていて、それがまたこの盤の人気に拍車をかけています。
 万がつくほどのレア盤ではないので、これはホント大好きなレコードでジャズに興味がある方には是非ともレコメンしたい一枚です。あ、そういった願いが叶ってか、今年めでたく復刻されるみたいです。詳しいフォーマットは不明ですが、その際はCDでもリリースしてほしいですね。

【試聴】
http://www.ticro.com/search/L00000778/no_sub/detail/