Brazilianの車窓から
・Som Brasil / Tudo Joia
(1984, PAUSA)
(2002, Whatmusic)
ブラジリアン・ピアニストBreno Sauerを中心とした、日本人女性ギタリストを含む7人組ブラジリアン・フュージョン・グループ、Som Brasilの1984年作の世界初CD化アルバム。
Som Brasilは幾つかジャズ・バンドを率い、活発に音楽活動を行ってきたBreno Sauerによって結成されたグループで、彼は本バンドで担当のピアノ以外にもアコーディオン、ヴィブラフォンなどもこなせる人みたいです。といってもそれらのマルチさは、バンドの諸事情で演奏せざるを得なかったために身に付けられたとか。本バンドの前身であったバンドでは、その日本人女性ギタリストだけでなくアメリカ人やキューバ人も含むインターナショナルな面々だったらしく、またその前身バンド内でドラマーを交代して‘Made In Brasil’というバンド名でスタートを切るも同じグループ名が存在したらしく、心機一転スタートを切るときになってまた問題が発生してしまったという様々なエピソードを持つバンド。肝心の音はBreno Sauerの頭を横に揺さぶりたくなるような気持ちいいピアノのメロディーに、サックス、パーカッション、ギター、そして美しく爽やかな女性ボーカル(=彼の妻)が乗っかる、ボッサジャズやサンバ・ジャズ、ブラジリアン・ファンクといった心地良いブラジリアン・サウンドとなっています。