Sun Raの車窓から


Sun Ra / Lanquidity
 (1978, Philly Jazz)
 (2000, Evidence)

 土星からやってきたと自ら公言する、偉大な鍵盤楽器奏者Sun Raが1978年にNYにて録音し、フィラデルフィアPhilly Jazzに残したアルバム。
 『Lanquidity』はSun Raがこの世に残した作品の中でも特に人気のある盤の一つで、オリジナルは400ドル以上で取引されてるとか。もともと人気があったのもありますが、Ubiquity傘下のLuv' N Haightのコンピから本アルバム収録の「Where Pathways Meet」が12インチでカットされ、DJたちや若者にも知れ渡ることによって、より人気のある盤となっていったそうです。そんな本作は2000年にEvidenceからめでたく再発されたもので、呪術的ながらもエレピとサックスのメロディーがグッとくる表題曲「Lanquidity」[M-1]、Sun Ra版ジャズ・ファンク/フュージョン「Where Pathways Meet」[M-2]、コズミックなムーグとギター、スピリチュアルなエレピが織り成すスペーシー・ブルースとでもいうべき、美しいアブストラクト・ジャズ「Twin Stars Of Thence」[M-4]など、素晴らしい曲が目白押しの作品となっています。

【関連サイト&試聴】
http://www.evidencemusic.com/store/album.cfm?cdid=22220&style=JAZZ