Jazzの車窓から
・Gabor Szabo / 1969
(1969, Skye)
Wes Montgomeryを始めとするジャズ・ギタリストと共にジャズ・ギターの可能性を広げたGabor Szaboが1969年に発表した一枚。リリースは本作のプロデューサーでもあるGary McFarlandとCal Tjader、自身の3人によって設立されたSkyeから。
Gabor Szabo(ガボール・ザボ)はハンガリーはブダペストのジプシー・コミュニティーの生まれで、独学でギターを学んだ後にバークリー音楽院に通い、ジャズの仕事に興味を持ち始めたとか。私は彼の作品は本作しか聴いたことがないのですが、Kenny Burrellを始めとした一般的に知られるジャズ・ギタリストとはちょっと違った感じで、60年代のサイケデリックなロック/ポップスやイージーリスニングに近い感じのアルバムになっています。本作はThe BeatlesやJoni Mitchellなどの当時のヒット・ナンバー・カバーを収めていてサイケデリック、イージーリスニング、ソウル・ジャズといった要素、どれも兼ね備えたクロスオーバーな名盤となっております。ロックファンにもオススメです。