Soul Jazzの車窓から


Dorothy Ashby / Afro-Harping
 (1968, Cadet)

 ヒップホップ・ネタとして多く使われていることでも有名な、女性ハープ奏者Dorothy Ashbyが自身も幾枚かの名盤を残したカデット・レコーズへ移籍しての第一作目。
 本作は名アレンジャーRichard Evansとのコラボ作で、彼女のハープから奏でられる艶やかでメロウなメロディだけでなく、タイトルからも想像つくようにソウルやファンク、ジャズをブレンドしたサウンドにアフロ/ラテンといった雰囲気も加えられた作品。オープニングを飾るに相応しい、電子音とハープによるドラマチックな展開を見せるタイトなドラムがかっこいいヒップ・ジャズ「Soul Vibrations」[M-1]、ボサ風のリズムを配した「Games」[M-2]、陽気なフルートのメロディーとアップテンポなドラムによるラテン風ソウルジャズハープとヴィブラフォンが織り成す美しいハーモニーとパーカッションが心地良いFreddie Hubbard作「Little Sunflower」[M-7]など、当時作られたものとは思えないくらいにクラブ受けしそうな、どれも素晴らしい楽曲のアルバムとなっています。

【関連サイト】
http://www.vervemusicgroup.com/product.aspx?ob=prd&src=list&pid=10775
【試聴】
http://www.artistdirect.com/nad/store/artist/album/0,,45403,00.html