Brazilianの車窓から
・Luiz Claudio / Entre Nos
(1968, Musidisc)
(2004, Whatmusic)
ブラジルはミナス出身のシンガーソングライターLuiz Claudioが68年に発表した、カルト的人気を誇るボサノバの隠れた名盤の再発盤。
Luiz Claudioは、Quarteto Em Cy(id:IziphoZam:20050228)の作品やAntonio Adolfo & Brazuca『Antonio Adolfo & Brazuca』(id:IziphoZam:20050320)などにも参加していたギタリスト/アレンジャーで、Joao Gilbertoとも親交が深かった人物だとか。それ以外の情報はCDにもWhatmusicのホームページにも記載されていないので詳細は不明ですが、Moacir Santos(Sax)、Wagner Tiso(Piano)、Paulo Moura(Clarinet)、Durval Ferreira(Guitar)が参加しているとか。そんな豪華な面々もメンバーに連ねている本作は、抑え目の流れるようなアコースティックギターについつい身を委ねてしまいたくなるような、落ち着いたクールなボサノバ〜ボッサ・ジャズを中心に展開していて、ときに口笛なども交えての可愛らしくのどかな風景を思わせる曲も聴かせてくれます。ゆったりしたダバダバ・スキャットと優しく包み込むようなピアノが聴くものを朗らかな気分にさせてくれる「Coisa No.10」[M-2]は、本アルバム中でもとても素晴らしい曲なので是非とも聴いてみてください。最近はホントこのアルバムばかり聴いてます。