HipHopの車窓から


La Cedille / Vu Du Large
 (2005, Chocolate Fireguard)

 既にGlastonbury FestivalやMontreux Jazz Festival、Jay Deeのサポート客演など精力的にライヴ活動を行う、フランスはブザンソン出身の7人編成ヒップホップ・バンドLa Cedilleのデビューアルバム。
 “ジャミンなGrant GreenとGuru/Jazzmatazzとのセッション”と例えられる彼らは、ギター、ベース、ドラム、トロンボーン、サックス、2MCという構成の生バンド形態のヒップホップ・ユニット。その生楽器による音楽表現のみならずリリックにも重点を置いていて、フランスでの日常生活や慣習、そして本バンドのフロントマンであるアフリカ系2人によるアフリカン・ヘリテージの色も強く出ているとか。上述の例えに頷いてしまうような、レイドバック・ファンクネスを兼ね備えたギターと落ち着いたクールなホーンセクションが特にかっこよく、直球ブラスバンド系のYoungblood Brass Band(id:IziphoZam:20041213)をよりスムースに、Crown City Rockersをよりブルージーにした感じの高質な生音ジャズ&ブラス・ヒップホップとなっています。ギターがホントいい味出してます。大レコメンです。

【関連サイト】
http://www.chocolatefireguardmusic.co.uk/fp/ca.htm
【試聴】
http://www.cdbaby.com/cd/lacedille