Post Rockの車窓から


Caribou / The Milk Of Human Kindness
 (2005, Leaf)

 Dan Snaithのソロ・プロジェクトManitobaが名前を新たにCaribouに変え、再出発を図った通算2枚目となるアルバム。
 Manitobaファンの方なら皆さんご存知でしょうが、いつの間にか名前が変わってしまいましたね(あ、そういえばこの時点で改名されてました)。“Manitoba”ってニュアンス的にけっこう好きだったんですけどね、個人的に。名前が変わった理由を調べると、なんでも昨年アメリカのパンク・バンドThe Dictatorsの元ヴォーカリストHandsome Dick Manitobaに訴えられたからみたいです。それくらいの理由で訴えなくても。。まあ、それはさておき、前作で賛否両論を受けたCaribouの新作ということだけあってどこの大手CDショップでも大々的に取りあげられているみたいですね。『Loveless』を意識したとか言われた前作のイメージを払拭するかのように、今作はスピリチュアル・ジャズやフォークといった彼のバックグラウンド・ミュージックを反映するかのように、四つ打ち風やインストヒップホップ、フリージャズ風といったバラエティに富んだブレイクビーツ気味のドラム、サイケデリック感やソフト感のある優美でポップな音を奏でていて、Caribouとしてのサウンドをより明確に打ち出しているような気がします。Four TetKoushikのアルバムまでこれを聴いて楽しみたいと思います。4/18発売予定(Amazon調べ)。

【関連サイト】
http://www.caribou.fm
【試聴】
http://www.soulseduction.com/common/item_detail.php?ItemID=149062