Acoustic Popの車窓から


Kings Of Convenience / Riot On An Empty Street
 (2004, Source)

 ノルウェーはベルゲン出身の、Erlend OyeとEirik Glambek Boeによるアコースティック・ポップ・デュオKings Of Convenienceの通算3枚目となるアルバム。
 ようやく購入しました。先行シングル「Misread」[M-2]を去年ケーブルTVで聴いて以来ずっと買おう買おうと思っていたものの何故かなかなか手が出なかったのですが、最近またその曲を聴いて「これはまさに今の季節に聴くべき」と思い購入に至りました。実は昔はロックが好きだったので、雑誌などを読んでKings Of Convenienceという名前は知っていたのですが、彼らの音をまともに聴いたのは今回が初めてで、こんなにも素晴らしい音楽を奏でているとは思いませんでした。今の私の心情や音の好みにストレートに突き刺さる音ということも大きな要因ですが、ポップなアコースティックな響きと、ハスキーで今にも蕩けてしまいそうな二人のヴォーカルがとても心地良いハーモニーを生み出していて、またそれらによる北欧独特の温もりのある空気感と控えめに散りばめられたエレクトロニクスやストリングス、ピアノ、トランペットがそれにオーガニックな風合いを加え、聴く人の心を優しく包み込み、その人の心に何かを残していってくれるような作品です。「Misread」[M-2]を是非とも聴いてみてください。

【関連サイト】
http://www.kingsofconvenience.com/
【試聴】
http://www.fs1.co.uk/ecard/kings/
http://www.astralwerks.com/koc/about_riot.html