Brazilianの車窓から


Claude Ciari And Batucada's Seven / Claude Ciari And Batucada's Seven
 (1970, Odeon/EMI)
 (2001, Dare Dare/Pulp Flavor)

 クラシック・ギターで知られるフランス人ギタリストClaude Ciariが、若かりし頃に録音したボサノヴァ・アルバム。
 ムジカ・ロコムンドやカフェ・アプレミディなどでご存知の方がいるかと思いますが、私がこの作品を知ったのは『Relax』2000年12月号内に掲載された、サバービアによる「口笛どろぼう」という特設ページ。といっても当時はこの手の音楽には全く興味がなかったので、最近読み返して知りました。本作は、日本でもクラシックを中心とした音楽ファンによく知られているギタリストClaude Ciariが、映画音楽の仕事で知られるピアニストBernard Gerardを中心としたメンバーと共に制作したブラジリアン/ラテン・テイスト溢れた作品で、彼独特の洗練されたギターによる細やかな音色とグルーヴを兼ね備えたピアノ・アレンジを中心に、女性スキャットや朗らかなフルート、軽やかなパーカッションを多用した本場とはまた違った独特のボッサ・サウンドがとても心地良いです。上述の特集にまさにぴったりの口笛を吹きたくなるようなアルバムです。

【試聴】
http://www.vadimmusic.com/fiche.php?id=39