Brazilianの車窓から


Celso Fonseca / Rive Gauche Rio
 (2005, Ziriguiboom/Crammed Discs)

 デビュー・アルバム『Natural』(2003)でポストCaetano Velosoと称された、現代のブラジリアン・ミュージックを代表するリオデジャネイロ出身のシンガー・ソングライターCelso Fonsecaの2ndアルバム。
 今回は今一番のお気に入りCelso Fonseca。といってもいろんなCD店のワールド・ミュージック・コーナーで大レコメンされているので知っている方がたくさんいると思いますが、これすごくいいです。本作は、自身の書き下ろした新曲9曲とイギリスのシンガー・ソングライターDamien Riceとフランス人歌手Henri Salvadorのカバー2曲を収録し、アカデミー賞を授与したことのあるウルグアイのシンガー/ギタリストJorge Drexlerも参加しているみたいです。また、タイトルにもある“Rive Gauche”は、カフェ文化のメッカであるパリのセーヌ左岸エリアの呼び名からとったとか。トラッドなボサノヴァを思わせるサウンドを基軸としながらも、クールでロマンティックなメロディーを奏でる、清涼感とサイケデリックな空気感を持ち合わせたギターとジャジーで温もりの感じられるアコースティック・ベース、海辺の広く澄み切った青空に響き渡っていきそうなフェンダーローズの音色、心地良いリズムを刻むパーカッションによるアンサンブルがこの上なく美しく、とても気持ちいいサウンド満載のアルバムとなっています。

【関連サイト】
http://www.celsofonseca.com.br/
http://www.crammed.be
【試聴】
http://www.sixdegreesrecords.com/Merchant2/merchant.mv?Screen=PROD&Product_Code=657036-11132-5