Electronicaの車窓から


Camping / Suburban Shore
 (2004, Plug Research)

 甘い歌声を持つドイツのアーティストHenning Fritzenwalderと、アメリカで共に活動するサウンド・クリエイターStephen GardnerとBen Bailesによるボサトロニカ・グループCampingのデビューアルバム。
 最近ようやくブラジル音楽をまともに聴けるようになってきたので昔借りたボサノヴァ・テイストの作品を。彼らの詳細はよく知らないのですが、ヴォーカルを務めるHenning Fritzenwalderは、独特の甘い歌声を持つアーティストとしてドイツで有名らしく、一方のトラック・メイキングを担当するStephen GardnerとBen Bailesは同じくPlug Research所属のエレクトロニカ・アーティストChessieなどから影響を受けたそうな。そんな彼らのサウンドは、アコースティック・ギターとローファイ感のあるビートやパーカッションを主体としたボサノヴァ/エレクトロニカを展開しながらも、メランコリックなメロディーとハスキーなヴォーカル、時折用いられる控えめの轟音ギターが、どこか懐かしの80年代後半〜90年代のインディー・ポップを思わせます。ボサノヴァとかエレクトロニカが苦手な方でも、その手の音楽が好きだった人はきっと気に入ると思います。ヴォーカルがホントたまらないです。

【関連サイト】
http://www.plugresearch.com/camping.html
【試聴】
http://www.juno.co.uk/products/148607-01.htm