Jazzの車窓から


Juju / Chapter Two : Nia
 (1974, Strata-East)

 レア・グルーヴ・ファンにも人気のアフロ・ジャズ・ファンク・バンドOneness Of Jujuの前身Jujuの1974年発表のStrata-Eastからの2ndアルバム。
 最近なかなかいいネタがないので今日はクラシック的ブツを。本作は上述のバンド名に改名し、彼らがファンク色の強いサウンドへ移行する前の、特徴的なアフロ〜スピリチュアル色が最も全面に現れた作品。フロントマンであるプランキーによるフリーキーで高揚感のあるサックスと呪術的なフルート、全曲通してうねりまくるベース、リリカルなピアノと色彩豊かなヴィブラフォン、そしてこの時代のこの人たちにしか成し得なかっただろうと思わせるようなアンサンブルを奏でるパーカッションから構成された彼らの音は、一曲としてもそうですが演奏どれをとっても黒すぎます。まさにブラックネスとスピリチュアリティ、グルーヴが共存したブラック・ジャズ。6曲目のPharoah Sandersのカバー「Black Unity」が特に顕著に現れていると思うのですが、ボーナスで収録されているライヴ曲もまた凄まじいです。今回のBlack Jazzの再発でそっち方面の音がツボになってしまった方は是非。

【試聴】
http://www.cisco-records.co.jp/cgi/title/house/detail_121184.php