Brazilian/Jazzの車窓から


Ed Motta / Aystelum
 (2005, Trama)

 Whatmusicに吹き込んだソウルジャズ作品で知られ、クラブジャズ・ファンにも人気のブラジリアン・シンガー/アーティストEd mottaのニューアルバム。
 71年にリオデジャネイロに生まれたEd MottaはあのTim Maiaの甥っ子で、その親戚関係の影響からか両親が好んで聴いていたサンバやボサノヴァに囲まれ、またEarth, Wind & FireStevie Wonderといったソウル・ミュージックから姉のフェイバリットでもあった70年代のダンス・ミュージックといった様々な音楽に囲まれた家庭環境で育ったとか。そしてまだティーンネイジャーであった80年代中頃からシンガー/作曲家として音楽活動をスタートした彼は、ソウル/ファンクをベースにしたアルバム制作やツアーを活発に行い、徐々にブラジル国内に自身の名を広げていきました。90年代に入るとジャズを含めた音楽性へと向かい、ヴィブラフォニストやピアニスト、ドラマー、サキソフォニストなどと活動を共にし、ブラジル国内のみならず海外でもライヴを行うようになり名実共に誰もが認めるブラジリアン・ジャズ・アーティストになっていったそうです。そんな彼が久々に放った本作は彼が今まで培ってきた、メロウなメロディーと男気溢れる歌声によるソウルをベースにしながらも、60年代後半の作品に見られたスピリチュアリティやどこかサンバやボサノヴァの匂いが感じられ、Leon Thomasのアルバムにも通ずるような作風となっています。

【関連サイト】
http://www.edmotta.com
http://www2.uol.com.br/edmotta
http://www.trama.com.br/edmotta/promocao/home.htm
【試聴】
http://www.submarino.com.br/cds_productdetails.asp?Query=ProductPage&ProdTypeId=2&ProdId=575653&franq=103790&franq=131111