Rockの車窓から


Ancient Greeks / Departure Suite
 (2005, & Records)

 フリージャズ・バンドで活躍していたNathaniel Braddock(ギター、ピアノ)とサックス奏者であったChris Warland(ボーカル)を中心とする、シカゴの新鋭マス・ロック・バンド=Ancient Greeksの2ndアルバム。
 リリースされてからだいぶ経ちますがようやく手に入れました。といっても彼らの音源を聴くのは今作が初めてで、Tortoise周辺のバンド以外にもこんな素晴らしいバンドが存在していたのに驚きました。もちろん、インディー魂が根付いたシカゴにはまだまだたくさんの素晴らしいバンドがたくさんいると思いますが。個人的な嘆きはどうでもいいとして、彼らの簡単な紹介をすると(下記の日本の公式サイトに詳しく書かれているのでいらないとは思いますが)、Ancient Greeksは上述の2人を中心に腕利きのミュージシャン2名によって1998年に結成されたバンドで、2002年にデビューしたそうな。そんな彼らの奏でるサウンドは、シカゴ音響派バンド直系のジャズやブラジル音楽、ソウルなどから影響を受けたかのような折衷性のあるオーガニックな質感を持ったサウンドに情緒性のあるポップなメロディーを兼ね備えたインディー・ポップ的ポストロックといった感じです。The Sea and Cakeが好きな人にオススメではないかと思います。

【関連サイト&試聴】
http://www.andrecords.jp/artists/ancient.html