HipHopの車窓から


Ohmega Watts / The Find
 (2005, Ubiquity)

 それぞれのメンバーのソロ作品が好評を博し、今やスーパー・ヒップホップ・グループといっても過言でない、ポートランドをベースにするLightheadedのOhmega Wattsの初ソロ・フル・アルバム。
 昨年から今年にかけてリリースされたBraille、Othello、Muneshine(現・脱退)のソロ作も素晴らしかったですが、そのメンバーの中でも最も期待されていたであろうOhmega Wattsのアルバムがついにリリースされました。本作は、最近のジャジー&メロウなヒップホップに欠けていた土臭さの感じられるビート構築や、Ubiquityからのリリースが納得できるジャズ/ファンク・サンプルを多用した良質なソウルフル・プロダクションなど、Muneshineが抜けた2ndで見せたトラックメイカーとしての素質を存分に聴かせる内容で、LightheadedのメンバーやThe Procussions、The RebirthのNoelleなどをフューチャーした、期待を裏切らないクオリティの高いヒップホップ・アルバムとなっています。

【関連サイト&試聴】
http://www.ubiquityrecords.com/ur174.html