Keith Hudson / Pick A Dub
 (1974, Atra)
 (1994, Blood & Fire)

 70'sレゲエを支えてきたシンガー/プロデューサーKeith Hudsonの初リリースとなるダブ・アルバム。
 最近Fat Freddys Dropを聴いていてダブな気分になっていたので今日はこの一枚を。っていううか久しぶりです。再開したと思ったまた停滞・・・みたいな連続になってしまってすいません。どうも仕事柄なかなか書く時間がなくなってしまって。まあそんな事はどうでもいいとして、本作は、独特の歌い口調と当時のレゲエ・アーティストの中でもイノヴェイター的存在で知られる、Keith Hudsonがジャマイカで最初にリリースした記念すべきダブ・アルバム。特別彼について想いいれはないのだけれど、最近のヒップホップやブレイクビーツに欠けている、ビートの鳴りをしっかり意識したベースやドラムへのダブ(エフェクト)処理からくる、輪郭を持ったリズムが聴いていて心地よく突き刺さるから。レゲエ/ダブというと、ぶっ飛び具合とかそのソウルフルなヴォーカルのエコー具合とかが気持ちよくてよく聴くのですが、このアルバムは何かその根本的な部分をアグレッシヴに突いてくるから、ときたま原点回帰的に聴いてみたくなってしまうんですよね。この手の音にうるさい方には「何を言ってるんだい、君は?」みたいに思われしまうかもしれませんが、私にとってはそういう位置づけのアルバムであるし、他ジャンルを聴いている今に影響を与えてる作品。オススメ。

【試聴】
http://www.cduniverse.com/search/xx/music/pid/1252098/a/Pick+A+Dub.htm