The RH Factor / Distractions
 (2006, Verve)

 ジャズ・トランペット奏者Roy Hargroveのソウル・ユニットThe RH Factorの約1年半ぶりとなるアルバム。
 どうもお久しぶりです。んー実に最高すぎる。最高すぎます、このアルバム。間違いなく今のとこのヘビロテNo.1。前作ではErykah BaduQ-TipAnthony Hamilton、Common、Meshell Ndegeocello、James Poyserといった超ビッグなソウル・アーティストを招いて、アルバムとしてもかなり良かったのですが、今作はメンバーからJames Poyserが抜けゲストもD'Angeloというだけですが、誰もが聴いてもそれを上回る内容。コンセプトがまとまっていなかったの多少なりともスカスカ感が感じられた前作に比べよりグルーヴ感が増し、ドラム演奏もよりソウル/ヒップホップを意識した音を鳴らしていて、The Soulquarians好きにはきっとたまらないと思われる音。春をイメージさせるような軽やかなホーンの音色にアップテンポリズミカルなドラムがのった「Crazy Race」[M-2]、もろネオソウル/ヒップホップ的な「Hold On」[M-8]、D'Angelo参加/プロデュースの「Bullshit」[M-9]はクラブジャズ〜ヒップホップ・ファンにはドツボだと思われます。いろんなとこでプッシュされてるので手が出しにくいかと思いますが、これはホント2006年末に名盤として挙げられる一枚だと思います。

【試聴】
http://www.vervemusicgroup.com/product.aspx?pid=11512&ob=bf&src=lb