Jazzの車窓から

IziphoZam2004-10-09

Freddie Hubbard / Straight Life
 (1970, CTI)

 本日からまたいつも通り一日一枚お薦め(というよりはその日の気分のもの)を紹介していきたいと思います。Archie Shepp同様、こちらのFreddie Hubbardも以前から名前は知っていたものの、音のほうは未体験でしたが地元のCD屋で1200円だったこともあり購入しました。Freddie Hubbardといえば同じCTIレーベルからリリースでは、ATCQのサンプルネタとしても知られる『Red Clay』(1970)が傑作として挙げられますが、あえて今回『Straight Life』を挙げたのは偉大なパーソナルが以外な楽器で参加しているので取り上げました。そのことは後ほど触れたいと思います。
 Freddie Hubbardは時代によって音の変化もあり、トランペット奏者ということ以外は正直全く詳しくないので略歴については今回は避けたいと思います。このCDを購入した理由はジャケットのかっこよさやよくスピリチュアルジャズのとこで挙げられていたFreddie Hubbardであったということもありますが、あの偉大なキーボーディスト、Weldon Irvineがタンバリン‘のみ’で参加してるんです(笑)。最近のYesterdays New Quintetの諸作品でキーボーディストとしての偉大さを知った人にとっては以外ですよね。もちろん私はその一人です。でも他のパーソナルもかなり豪華です。Freddie Hubbard(Trumpet/Flugelhorn)、Joe Henderson(Saxophone)、George Benson(Guitar)、Herbie Hancock(Piano)、Ron Carter(Bass)、Jack DeJohnette(Drums)、Richie Landrum(Percussion)、Weldon Irvine(Tambourine)といった面々。これだけで飯が何杯食えるんでしょうか(笑)。
 表題曲「Straight Life」[M-1]は「ジャズなの?」と思わせるようなパーカッションを多用したファンキーでとてもグルービーな曲。Joe Hendersonの代名詞でもある震えるようなフリーキーなサックスから始まり、アフロセントリックなリズムに乗ってFreddie HubbardのトランペットとHerbie Hancockによるテンポの良いエレピのタッチがパーティーの幕を徐々に開けていきます。中盤以降になるとドラムが激しくなりブルージーなGeroge Bensonのギターがよりファンキーなムードへと導いていきます。そして以外にもWeldon Irvineのタンバリンがいいアクセントとなっていて踊らずにはいられない雰囲気になってきます。最高ですね。「Mr. Clean」[M-2]も同様にドラムとパーカッションによるファンキーなビートにパーティーのブレイク的な雰囲気を醸し出すFreddie Hubbardのトランペットとムーディーなエレピが絡み合うナンバー。「Here's That Rainy Day」[M-3]はその余韻に浸るようなバラード曲。ムーディーな感じのバラード・ジャズはあんま好きじゃないんですが、このいう感じなら聴いてしまいますね。心に染み入るギターの音色に鼓動をコントロールするようなベース、そして包み込んでくれるようなトランペットがもう堪らなく良いですね。1200円とは思えないとても濃い内容でした。今晩もごちそうさまでした。

【関連サイト】
http://www.ctirecords.com/