Caribbeanの車窓から

IziphoZam2004-10-19

Roland Brival / Creole Gypsy
 (1980, ?)
 (2002, Isma'a)

 ジャンルのくくりをどうしようかと思ったのですが、一番無難かと思われるこの言葉を選びました。カリブ音楽もブラジリアンミュージック同様にまだ疎いジャンルですが購入してからけっこう気に入って聴いているのでオススメしたいと思います。
 Leon Thomasばりのスピリチュアルな歌声を発するフレンチカリビアンシンガー=Roland Brivalが1980年に500枚限定でリリースした(レーベルは不明)作品で、一昨年フランスのIsma'aから再発されたものです。例の「Voxmusic」で試聴して即購入しました。フランス語のサイトが多いせいか、彼に関するソースがなかなか見つからなかったのですが、彼は小説や視覚芸術など手がけたり様々な方面でも活動していたみたいです。この作品は彼にとってミュージシャンとして最初のアルバムで、西フランスのインディーの中でも重要なオリジナルシンガー/作曲家/演奏家の一人として確立させた作品であるそうです。昨年23年ぶりに新作が発売されましたが、当時の匂いが残ったままでそちらも素晴らしい作品でした。
 スペーシーなシンセ、優しいエレピの音色とボーカルにコンガのリズムが気持ちいい「Creole Gypsy」[M-1]、高速のアフロセントリックなパーカッションに「ABCD(アーベセッデー!)」とスキャットし続ける「ABCD」[M-2]、爽快なメロディーのエレピのリフと、かいま現れる浮遊感たっぷりのシンセに軽快のリズムのパーカッションが心地よい「Tan Joue Mab」[M-3]、ブラジリアンビートからブロークンビーツなジャズファンクに展開しながら融合してしまう、最高にかっこいい「Chaj Mile-A」[M-5]など、浮遊感漂うシンセとエレピを多用したところと、彼の無二な男気溢れるセクシーでエキゾチックなボーカルがいい味出してます。

【関連サイト】
http://www.zao.fr/artiste.php?artiste=ROLAND+BRIVAL
(フランス語)