SSWの車窓から

IziphoZam2004-10-21

Badly Drawn Boy / How Did I Get Here ?
 (1999, Toy's Factory)

 今日は、今年夏前に発表された『One Plus One Is One』が未だに好調なシンガーソングライター、Damon Gough(デーモン・ゴッホ)ことBadly Drawn Boyの日本デビュー盤&独占企画盤です。セカンドアルバム以降全く購入してないのですが1st『The Hour of Bewilderbeast』とこの初期の作品集はローファイなベッドミュージックのにおいがプンプンして未だに聴いてしまいます。 
 歴史的傑作U.N.K.L.E.『Psyence Fiction』の7曲目に収録された、ハードなロックサウンドながらも心にぐっとくるメロディーラインが印象的だった「Nursely Ryme」。そのメロディーの持ち主がこのBadly Drawn Boyだとは購入するまで全く知りませんでした。
 その抜擢されたきっかけとなった初期のEP(1〜3)とシングル『It Came From The Ground』の計11曲を日本独自にコンパイルしたのが今作品。当時は普通に1stアルバムだと思って購入したんですが、今となっては相当レアなシングル・EPが収められてるらしいですね。確かに見たことありません。XL Recordingsと契約する前の作品のためか宅録っぽいところや、チープな感じが彼の素晴らしいメロディーにとてもマッチしていてすごく好きです。イントロの「My Friend Cubilas」[M-1]からもうやられました。一撃必殺って感じでしたね。メルヘンチックなキーボードのループに途中から入るミディアムテンポのドラムがゴッホワールドに突入させます。ジェームスラベルの耳に留まった「I Need A Sign」[M-2]は内省的な彼の一面が現れた作品。シングル曲「It Came From The Ground」[M-7]は、乾いた力強いドラムに歌詞と同様の叙情的なメロディーが奏でられていて、改めて彼の逸脱したメロディーセンスを認めてしまいます。それとこの曲のドラムは普通にクラブでかかってもおかしくないくらいメチャメチャかっこいいです。「Whirlpool」[M-10]はインストなんですが、ダビーなベースやリバース音、怪しげな音色のメロディーとドラムにエコー/エフェクトかけたりと、King Tubbyがサイケデリア&ファンタジアを奏でてしまったような曲。彼にとってのディズニーのテーマ曲らしいです。。ん、ん、、。。

【関連サイト】
http://www.badlydrawnboy.co.uk/
http://www.xlrecordings.com/badlydrawnboy/
http://www.twistednerve.co.uk/badly_drawn_boy/