Jazzの車窓から

IziphoZam2004-12-07

Reuben Wilson / Love Bug
 (1969, Blue Note)

 Blue Noteにて1969年録音・発表された、オルガン奏者Reuben Wilson『Love Bug』。近年ではJazzmatazz Vol.2「Young Ladies」でオルガンを弾いてましたね。この盤は、あのMadlib『Shades Of Blue』でカバーされていた「Stormy」が収録されているものでもあります。

Lee Morgan : Trumpet
George Coleman : Tenor Sax
Grant Green : Guitar
Reuben Wilson : Organ
Leo Morris : Drums

 何でこの盤で出会ったかというと、もちろん上記の作品です。一番メロディーラインがわかりやすく、ポップな感じもあったので好きになったんでしょうけど、Madlibが演奏してるカバーとはいえ、何よりもやはりあのオルガンの音色がたまらなかったんですよね。前にも話しましたけど、ジャズを聴き始めた頃は、当時までエレクトリックな作品ばかりを聴いてきたせいか、オルガンの音色がとても好きだったんです。特にハモンドオルガンのあの響きは、ジャズの右も左もわからない私にとっては何でも良く聴こえてしまうくらいはまってしまいました。
 それで、まだ『Shades Of Blue』の原曲集が出るまえに即購入しました。CDではないと思いレコードで購入したんですが、CDでもあるみたいですね。というわけでReuben Wilsnoの作品はもちろんこの作品しか持ってないんですが、この人のオルガンとても好きになっちゃいました。けっこうここらへんのソウルジャズ/ジャズファンク好きにとっては、オルガン奏者としては過小評価らしいですけど、私はかなり好きです。先述の曲以外の彼オリジナルの曲もそうなんですが、やはり彼のポップなオルガンリフがよく現れてる、The TemptationsとThe Supremesの共作の涙もんのメロウ・ジャズ・グルーヴ「I'm Gonna Make You Love Me」[M-2]と聴いていた当時の思い出の情景が広がってきそうなThe Burt Bacharach「I Say A Little Prayer」[M-3]のカバーは、ジャズだけれどもポップな曲でとても好きです。ブルージーGrant Greenのギターもこの作品の構成ではポップに聴こえてしまうのも聴き応えあるところです。

【関連サイト】
http://www.hammond.jp/hammond/doodlin/reuben.html