Post Jazzの車窓から

IziphoZam2004-12-26

Who Cares How Long You Sink / Who Cares How Long You Sink
 (2004, Lucky Kitchen)

 Locustレーベルからもリリースするベーシスト、Jason Ajemianを中心としたシカゴのポスト・ロック/ジャズ・バンドの1stアルバム。リリースはAlejandra and Aeronが主宰する、様々なオーガニックな音源を発掘しているスペインのLucky Kitchenから。

【【Personnel】】
Matt Bauder - Tenor Saxophone
Stewart Bogie - Clarinet
Jeff Parker - Guitar
Kyle Bruckman - Oboe
Aram Shelton - Alto Saxophone
Ernst Karel - Trumpet
Dan Sylvester - Marimba
Tim Daisy - Marimba
Jason Ajemian - Bass

 Jason AjemianはTriage, Dragons1976, Born Heller, Ken VandermarkのChrisis Ensemble, Rob MazurekのBlack Goat Ensembleなどの様々なシカゴ・アンダーグラウンド・シーンの人たちと共演/客演してきた人らしく、本作にはTortoiseのギタリストJeff Parkerが参加しています。試聴して即購入したため、詳しいことはわからないんですが(←すいません)、オーガニックで、情緒的で、超自然的で、シカゴ・シーンの底なし加減を知らしめられました。シカゴ音響派と言われるアーティストたちは、様々な有機性/音楽性を持ち備えていると思いますがまた新たな新鋭的、最近のニュージャズとでも言うべき、ポスト・フリー/スピリチュアル・ジャズの登場といってもいいのではないでしょうか。なんて言ってみたりして。Karaoke KalkTomlabの牧歌的なポストロック/エレクトニカ勢や、Tortoise周辺のアーティストが好きな人は必聴だと思います。環境の世紀と呼ばれる21世紀へ捧げるべき、とてもピースフルでナチュラル度満点の作品で、この音楽を聴いてるとミズナなどの団栗(どんぐり)の木が生えてきそうです。そのくらいとても優しい作品だと私は思います。
 今回は試聴音源がほぼ皆無に等しかったので1曲しかありませんが十分堪能できるので、是非とも試聴してみてください。あと、最近年末の集まりの疲れのためか乱丁乱文であること、画像が粗悪であることをご了承ください。ではまた明日。

【関連サイト&試聴】
http://www.luckykitchen.com/spark2/lk025.html