Electronicaの車窓から
・Slicker / We All Have A Plan
(2004, Hefty)
Savath & SavalasやTelefon Tel Avivといった新鋭アーティストの輩出のみならず、Phil Ranelinなどの再発も行っているシカゴのレーベル、HeftyのオーナーであるJohn Hughesによるソロ・プロジェクトSlickerの3rdアルバム。
意味不明のジャケットからも想像できるように、ジャズやソウルなどを飲み込んだ、エレクトロニカ以降の次世代ヒップホップ/ソウル・プロジェクトSlicker。前2作は聴いたことないんですが、あまりのゲストの豪華さに即買いしてしまいました。なんと、あのTribeの中核であるPhil RanelinとWendell Harrisonが参加しているんです。もちろんトロンボーンとサックスを中心に演奏しています。他にもJay Dee周辺で活躍するデトロイトのMC、Phat KatやSlum VillageのElzhiがラップでゲスト参加しています。
音のほうは、エレクトロニカとくくってますが、シンプルでストイックなビートにヒップホップ/ソウルへのアプローチ色が強いボーカルや器楽がとてもかっこよく、中でもシングル曲の「Knock Me Down Girl」[M-3]はずば抜けてソウルフルで、ネオソウルとはまた違った、まさに次世代エレクトロニカ・ソウルといった感じでホント名曲です。