Electronicaの車窓から
・Tied And Tickled Trio / Observing Systems
(2003, Morr Music)
ポストロックやエレクトロニカ、ジャズ、ダブまで飲み込んだTied And Tickled Trioの通算3枚目となるアルバム。リリースは、レペゼン・ベルリンのエレクトロニカ・レーベルMorr Musicから。
Tied And Tickled Trioは、レーベルメイトでもあるThe NotwistやLali Punaと同じくドイツ南部地方のWeilheim出身のメンバーで構成されていて、メンバーそれぞれ、他にもバンドを持っているらしいです。一般的にジャズ・エレクトロニカとしてくくわれているみたいですが、Jan Jelinekのような細かいサンプリングを基調としたサウンド・アプローチではなく、パーカッションや生ドラム、テナーサックスなどの生演奏のサンプル・エディットを多用していて、エレクトロニカという手法でジャズの要素を取り入れたというよりは、ジャズという要素を含んだポスト・ロック・バンドがエレクトロニクスを大々的に用いているといった感じのサウンドとなっています。また、~Scapeの諸作品にも通ずるようなエレクトリック・ダブや、Morr Musicの多く見られるポップさも同時兼ね備えていて、とても実験的なニュー・ジャズ/ニュー・エレクトロニカを聴かせてくれています。
【関連サイト&試聴】
http://www.morrmusic.com
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