HipHopの車窓から

IziphoZam2005-01-04

General Electrics / Cliquety Kliqk
 (2004, Compost)

 QuanticことWill Holalandが‘Neptunesと一緒に居酒屋で乱ちきパーティーをしているThe Beatlesのよう’と例えた、RV(Herve Salters)ことGeneral Electricsの記念すべき1stフルアルバム。
 RVは、60〜70年代のクラビネットからハモンド、ローズといった全てのキーボードによる器楽のスペシャリストらしく、本作はパリを経由してサンフランシスコ、シアトルの地下倉でコツコツと制作され、バークリーにて仕上げたそうな。また彼は、フェイバリットがWayne Shorter「Ju Ju」やMichael Jackson「Billy Jean」、David BowieStevie Wonderという風に、ポップ・ミュージックからヒップホップ、エレクトロ・ミュージック、ソウル、ジャズと幅広く音楽を好んで聴いてきたらしく、実際、アルバムを通してそれらをうまく消化していて、更に独自の解釈が加えて独特のエレクトロなヒップホップを聴かせてくれています。ヒップホップといってもヘロへロ・ボーカルの歌ものが基本で、QuannumクルーのLateef The Truth Speakerと、Chief Xcelを追加したMaroonsのラップをフューチャーされた曲が1曲ずつ収録されていて、まさにCompostミーツQuannumといった感じの仕上がりとなっています。ディストーション加工がたまに入るのが少し残念ですが、めちゃくちゃかっこいいアルバムです、はい。

【関連サイト】
http://www.compost-records.com/sections/labels/cpt_arti/general_electrics.php3
【試聴】
http://www.soulseduction.com/common/item_detail.php?ItemCode=B178599