音響/Jazzの車窓から
・Food / Last Supper
(2004, Rune Grammofon)
1998 Molde International Jazz Festivalを契機に結成された、フリー・フォームなスタイルとウォーミングな器楽が売りの、ノルウェーのジャズ/エレクトロニカ・カルテットFoodの通算4枚目となるアルバム。
【【Personnel】】
Thomas Stronen - Drums,Electronics
Iain Ballamy - Sax,Electronics
Mats Eilertsen - Bass,Electronics
Arve Henriksen - Trumpet,Vocal,Electronics
ノルウェーの前衛的/エレクトロニカなジャズを輩出するーベルといえば、Smalltown SupersoundやJazzlandくらいしか知らなかったんですが、他にもたくさんあるんですね。Foodは、前作『Veggie』では、ノルウェーのグラミー賞にノミネートされたらしく、彼らが所属するRune Grammofon特有のインプロヴィゼーションの中でもどちらかというと落ち着いた感じで、Jazzlandのような静寂の中にLucky Kitchenのような和み系の温かさがうまく含まれているような音を奏でています。エレクトロニクスを用いながらも、そのアブストラクトなサウンドと生楽器の懐古的な温かさが、有機的で美しいサウンドスケープを描いています。Jazzland好きの人には是非とも聴いてもらいたいです。
【関連サイト】
http://www.runegrammofon.com/v2/index.php
【試聴】
http://www.boomkat.com/item.cfm?id=15911