Jazz Vocalの車窓から
・Blossom Dearie / Sings Rootin' Songs
(1963, ――)
(1998, DIW)
少女のようにキュートでコケティッシュな歌声を持つジャズ・ボーカリスト/ピアニスト、Blossom Dearieが当時のアメリカの清涼飲料Root Beerの販促用ノベルティのために制作したレア盤のリイシューもの。
Blossom Dearieはキーワードにも記載されているように、少女のような可愛らしい歌声の持ち主で、サウンド面は特出したスタイルのジャズとはあまり言えませんが、その独特の歌声だけで彼女の音世界が確立されている人で、本作はJoe Harnell and His Quartetを従えて制作されたもの。また、上述のとおり市場に出回ったものではないために原盤は相当レアらしく、二度も大々的に再発されていた魅力的な一枚で、昨年再発されたレコードには「The Rootin' Theme」と「Meet Blossom Dearie」がカップリングされた7インチレコードが付けられ、これまたコレクターにはたまらない一枚となったそうです(生産終了)。とにかく1曲目のジャズ・ボッサ調の「酒とバラの日々(Days of Wine and Roses)」を聴いてみてください。ヤバイです。