Brazilianの車窓から


Aldemaro Romero / La Onda Maxima
 (1971?, Onda Nueva)
 (2004, Deja Vu)

 ヴェネズエラ出身のピアニスト/作曲家/編曲家であるAldemaro Romeroが、アメリカ進出後の活躍を経て70年代初頭に祖国ヴェネズエラに戻り、“Onda Nueva Vol.5”として吹き込まれた作品。
 Aldemaro Romeroは50年代にアメリカに進出した後、RCA専属のアレンジャーとして活躍していた人で、ディーン・マーティン楽団やスタン・ケントン楽団といった名門楽団で才能を開花させた人らしく、70年代前半に「新しい波」という意である独自の音楽フォーム“Onda Nueva”を形成したとか。本作もそのフォームの実践の中で作られ、MPB作品を始めとするブラジリアン・ポップス/ジャズに一癖加えられたような作品で、ホーン・セクションやストリングスによるシネマティックなアレンジを中心に軽快なピアノ、変拍子を用いたパーカッション、ダバダバ・スキャットを交えたポップな男女混声ボーカルがリズミカルに爽快感をもたらしてくれます。

【関連サイト】
http://www.paoloscotti.com
【試聴】
http://www.juno.co.uk/products/173494-01.htm