Nu Jazzの車窓から


Diesler / Diggin It Somethin Rotten
 (2005, Tru Thoughts)

 Nostalgia 77に続いて早くもTru Thoughtsからリリースされる新作は、マンチェスターをベースに活動するプロデューサーである、Jonathan Radfordによるソロ・プロジェクトDieslerのデビューアルバム。
 弱冠20歳してデビューを果たすDieslerは、本格的に音楽活動し始めたのはセントラル・ランカシャー大学卒業後というまだ最近でのことで、当時はあだ名でもある「Pizzmoe」としてAndrew ‘Beppu’ Hargreavesという人物と活動していたとか。その活動が反映されたかは定かではありあませんが、彼がTru Thoughtsから最初に放ったシングル「Cotton Wool」でいきなりRadio 1でプレイされるようになってしまったらしく、同レーベル内でも異色を放ったサウンド・スタイルを持つ彼は『Shapes One〜』を始めとするコンピに収録され、アルバム・リリース前の段階からファンの心を掴んでいきました。その彼の異色のサウンド・スタイルというのは、どちらかというとヒップホップ色の強いブレイクビーツ・アーティストを擁するTru Thoguhtsということで、しっかりとファンクやソウルの要素を含んだブレイクビーツ手法も用いながらも、ニュージャズやラテン/キューバンを中心としたワールド・グルーヴ/ハウス、ブロークンビーツを展開していて、20歳とは思えない程のクオリティの高さを見せ付けてくれています。やはりTru Thoughtsは底知れないレーベルだなーと思わせる作品です。4/25発売予定(Amazon調べ)。

【関連サイト】
http://www.souljunta.com/diesler.asp
http://www.tru-thoughts.co.uk/?page=artists/artist.html&aid=31
【試聴】
http://www.soulseduction.com/common/item_detail.php?ItemID=148982