Nu Jazzの車窓から


Big Bang / Arriving Soon
 (2002, Arison)

 Far OutのドンJoe Davisと共にその姉妹レーベルSolariaを主宰し、UbiquityからはCuica名義でリリースするSimone SerritellaのBig Bang名義での初フルアルバム。
 だいぶ前のクラブジャズ作品ですが、最近こんなものがあったのを初めて知りました。Simone Serritellaは上で述べたようにJoe Davisと絡んでいるだけでなく、西ロンドンのニュー・ジャズ/ブロークンビーツ・シーンでの幅広いコネクションがあり、最近Marco Di Marcoの作品を3枚続けてリリースしたArisonを主宰するという人物。そんな彼がソロとして放つ初のアルバムである本作は、エレピやウッド・ベース、生ドラムといった生音と打ち込みビートやシンセを始めとしたエレクトロニクスによって混成された、ブラジリアン・ジャズに影響を受けたかのようなニュー・ジャズ・サウンド/ブロークンビーツ・サウンド。スウィンギンなドラムから四つ打ちビートに変わる「Spaek Low」[M-3]がかっこよすぎます。I.G. Culture、吉澤はじめ、Jessica Lauren、Alexander、Earl Zingerがゲストで参加。

【関連サイト】
http://www.arision.net/
【試聴】
http://www.juno.co.uk/products/104192-01.htm