Soulの車窓から


Alice Russell / My Favourite Letters
 (2005, Tru-Thoughts)

 昨年ソロ・アルバム・デビュー・果たした、Lonnie Liston SmithやFemi KutiDe La Soulのサポート、Roy Ayersとの共演経験なんかもしてきた、Bah Sambaのメイン・ヴォーカリストであり、いまやWill HollandことQunaticの相方といってもいいAlice Russellの2ndアルバム。
 昨年待望のソロ・フル・アルバムを発表した彼女ですが、早くもアルバム・リリースされたみたいです。今作はレーベルメイトでもあるTM Jukeをメイン・プロデューサーに迎え、そのキュートな美貌とは裏腹に力強いソウルフルな歌声を今回も見せ付け、彼女のフェイバリット・ミュージックでもあるノーザンソウルやファンク、ジャズ、ゴスペルを、これからも活躍が楽しみなTM Juke流ヒップホップ/ブレイクビーツ、ブロークンビーツを通して体現した一枚。エレピのハイ・トーン/ロウ・トーンが織り成すスムースなエレ・ファンク「What We Want!」[M-2]、ミディアムテンポのリムショット・ドラムにエキゾチックなエレキギターが絡む「A Fly In The Hand」[M-4]、QSO風のギターリフと図太いベースライン、マッシヴなドラムによるファンキー・ブレイクビーツ「Munkaroo」[M-8]「All Over Now」[M-9]、とろけてしまいそうな心地よいフェンダーローズのループにソリッドなブロークン・ビートが乗っかったフューチャー・ソウル「Remember To Forget」[M-12]など、前回とはまた違ったプロダクションながらもこれまたAlice Russell色に染めてしまっています。それよりも、TM Jukeってこんな音も作れたんですね。個人的に次のアルバムはこんな感じで攻めて欲しいなーと思いました。あ、ちなみアマゾンとかでは未発売ですが、タワレコとかでは発売されてました。

【関連サイト】
http://www.tru-thoughts.co.uk/?page=artists/artist.html&aid=30
【試聴】
http://www.soulseduction.com/common/item_detail.php?ItemID=153313